YT臨床矯正セミナー基礎コース補講に行ってきました。
- 2025年4月21日
- YT臨床矯正セミナー,学会・セミナー等
いつもお世話になっております。
箕郷町コープの敷地内で開業している診療している高崎ハルナモ歯科院長の深澤です。
2025年4月17日は医院をお休みにさせて頂き、YT臨床強セミナー基礎コースの補講に出席しました。
今回は、前回(3月12日)の続きで、マルチブラケットのタイポンド実習を行いました。
タイポンド実習とは、ロウの上に置かれた金属製の歯を矯正で動かしていくことです。
今回はⅠ級叢生の患者さんを想定して行いました。
Ⅰ級とは臼歯のかみ合わせに問題がないことで、叢生とは歯並びが悪いことをいいます。
前回までに、第一小臼歯を抜歯したスペースへの犬歯の移動が終了し、今回から前歯4本を移動させていきました。
ワイヤーはプリフォームという、歯の理想的な形に曲げられているワイヤーではなく、ストレートワイヤーという真っ直ぐなワイヤーを使用しました。
まず、理想的な形になるように、アーチターレットという器材を用いて曲げていきます。
アーチターレットを使用するのは初めてだったので、四苦八苦しながら曲げました。
その後、ワイヤーにベンディングを加えていきます。
ベンディングとはワイヤーを曲げることです。ワイヤーの曲げ方に合わせて、専用のプライヤーが必要になります。
プライヤーとは簡単に言うと、先端が独自の形をしたペンチのことです。
今回は、ティアドロップ(涙型)とループのベンディングを行いました。
これは、私が普段行っているキーホールループやオメガループと効果は同じなのですが、この曲げ方は普段行わないためとても新鮮でした。
現在の矯正は、ほとんどエッジワイズという長方形のワイヤーを使用していますが、ライトワイヤーテクニックという丸いワイヤーを使用する方法もあります。
これはエッジワイズとは別のベンディングのやり方があります。
ベンディングの世界はとても奥が深く、曲げ方の種類の数は検討もつきません。
私は矯正を専門にしているわけではないので、その全てをマスターするのはとても無理ですが、知的好奇心は失わずに勉強を続けていきたいです
ベンディングしたワイヤーを模型にとりつけ、お湯の中に模型をいれます。
そうすると模型の歯にワイヤーの力が加わり、意図した方向に動いていきます。
ダイナミックに歯が動いていく様子を見るのは、何回やっても感動的です。
その他にも、最終調整用のベンディングなどを行い、実習は終了となりました。
1年間コースのセミナーの参加は初めてで、色々と戸惑うことも多かったのですが学びの多い1年となりました。
毎月第2水曜日にお休みをいただき、患者さんにはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。
セミナーで学んだことは、患者さんに還元できるように精進していきたいと思います。
高崎ハルナモ歯科では、一般歯科のみではなく、インプラント、矯正、ダイレクトボンディング、審美修復などの高度な歯科治療も提供できるように、常に研鑽を行っております。
なにか、お困り事がございましたら、気楽にご連絡ください。