GPOレギュラーコース名古屋の第1回目と2回目に参加して来ました。
お疲れ様です。
高崎ハルナモ歯科の深澤です。
2024年3月9日と10日はお休みをいただきまして、米澤大地先生が主催するGPOのレギュラーコース名古屋に行ってきました。今回のセミナーは4ヶ月間という少し長い期間、毎月名古屋にいって勉強する予定です。
米澤先生は、矯正とインプラントのスタディーグループを主催している、まさに今流行りの二刀流を地でいく先生です(笑)。先生のご活躍は歯科界では非常に有名で、矯正やインプラントのみならず様々な学会でシンポジストとして活躍されている正に時の人で、私が憧れている歯科医師の1人です。先生が主催される勉強会に参加したいと前々から思っていたのですが、すぐに締め切ってしまいなかなか受けることができませんでした。今回運良く参加させて頂ける機会を得ました。
第1回目のお話は、矯正の総論、ワイヤーベンディング、リガチャータイニング、ブラケットボジョニングについてでした。基礎的な内容を徹底的に掘り下げて講義をしてもらいました。歴史を振り返り、なぜそのやり方を現在行うようになったのか?どうしてその材料を選択するのか?TADsへの応用を前提にする場合、どう考えていくべきか?などを詳しく説明して下さいました。結論のみを提示するのではなく、学術的な変遷や試用器材の変遷を踏まえた上でどう考えるかを1日みっちりと考えさせられました。手技というものは職人芸的に伝えられることが多く、そこに疑問を挟むことはほとんどありません。しかし米澤先生の講義はHowではなくWhyを徹底します。そのため一つ一つの手技にも全て理由があり、それが次の手技へとつながって行きます。
1日目終了後、懇親会があり参加させてもらいました。皆さん、医院を休んで参加される意欲的な方々ですので、お酒の席でもかわされる話は歯科の話でした(笑)。主催の米澤先生が多分野にわたり実績を挙げられている先生ですので、GPOは単なる矯正のセミナーではなく、本当の意味でのアダルトの矯正に焦点を当てています。一般の矯正のセミナーでは、天然歯というご自身の歯が全て残っており健全な歯肉を前提に矯正治療の戦略を学んで行きます。ただ実際には歯が欠損していてインプラントやブリッジで補綴をされていたり、歯周病が進んでいたりするのがアダルトの矯正です。そのため、懇親会では矯正の話のみではなくインプラントが絡んでいる複雑な矯正などについても、お酒を飲みながら11時過ぎまで意見交換をさせて頂きました。
2日目は前日遅くまで飲んでいたのにもかかわらず、セミナー開始の30分前から多くの先生が練習や症例相談をされており、凄い熱気、やる気を感じました。2日目は資料採得、ワイヤーベンディングとブラケットのポジショニングの続きです。特にこのブラケットのポジショニングは、治療の成功の8割から9割が決まると言っても過言ではないくらい重要なものです。今回は理想的なポジショニングの見つけ出し、どうやってその位置にブラケットを置いていくか?を実習を通して学ばせてもらいました。今まで教わったどのやり方よりも、厳密にブラケットポジションを設定しており、非常にためになりました。
宿題も出て、非常に大変ですが技術向上のため4ヶ月間頑張っていきたいと思います。4月13日と14日に、次回の3回目と4回目があります。それまでに、今回教わった内容はとても2日間で吸収できる内容ではありませんので、しっかりと復習を行いたいと思います。