インプラント手術は痛い?当日の流れと術後の腫れ・食事・仕事の目安を歯科医師が解説
- 2026年10月29日
- インプラント
「インプラントの手術は痛いのでは」「術後はどのくらい腫れるのか」「仕事は何日休めばいいのか」。インプラントを検討している方から最も多くいただくのが、手術そのものへの不安です。この記事では、インプラント手術当日の流れと、術後の腫れ・痛み・食事・仕事の目安、そして当院が手術の負担を抑えるために行っていることを、口腔外科出身の歯科医師の立場からご説明します。
この記事の要点
- 手術中は局所麻酔を使うため、強い痛みを感じることはほとんどありません。押される感覚や振動は伝わります。
- 術後の腫れ・痛みのピークは2〜3日で、通常は1〜2週間程度で落ち着きます。痛み止めを処方します。
- デスクワークなら翌日から普段どおり過ごせる方が多いです。当日は強いうがい・飲酒・激しい運動・長風呂を控えます。
- 当院はCT診断と、必要に応じてサージカルガイドを用い、切開を必要最小限にして手術の負担を抑えています。
インプラント手術中の痛みは?|局所麻酔で痛みをおさえて行います
インプラント手術は局所麻酔をしっかり効かせてから始めるため、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。麻酔は、むし歯治療や抜歯で使うものと同じ種類の歯科用の局所麻酔です。
ただし、麻酔は痛みを抑えるもので、触られている感覚までなくなるわけではありません。骨に穴をあけるときの押される感覚や振動、器具の音は伝わります。事前に「どのタイミングで何をするか」をお伝えし、手術中も声をかけながら進めます。痛みを感じたときは手を挙げて合図していただければ、麻酔を追加するなどその都度対応します。
手術当日の流れ|来院から帰宅まで
手術当日は、体調の確認 → 麻酔 → インプラントの埋め込み → 縫合 → 術後の説明の順で進みます。主な流れは次のとおりです。
- 体調・お薬の確認:睡眠や食事がとれているか、持病の状態やお飲みのお薬に変わりがないかを確認します。体調がすぐれない場合は、無理をせず日程を変更します。
- お口の中の清掃・消毒:感染を防ぐため、お口の中をきれいにしてから手術を始めます。
- 局所麻酔:麻酔が十分に効いたことを確認してから次に進みます。
- インプラントの埋め込み:事前のCT診断で決めた位置・角度・深さに、インプラント本体(人工歯根)を埋め込みます。サージカルガイドを使う場合は、ガイドをお口にはめて手術を行います。
- 縫合:歯ぐきを縫い合わせて、手術は終了です。
- 術後の説明・お薬のお渡し:当日から1週間の過ごし方をご説明し、痛み止めなどのお薬をお渡しします。
手術にかかる時間は、埋め込む本数や骨造成を同時に行うかどうかで変わります。1本の場合で1時間前後が一般的な目安ですが、実際の所要時間は治療計画の説明の際にお伝えします。手術当日は、時間に余裕をもってお越しください。
術後の腫れ・痛みの経過|ピークは2〜3日、1〜2週間で落ち着く
麻酔が切れたあとに痛みや腫れが出ることがありますが、ピークは2〜3日で、通常は1〜2週間程度で落ち着いていきます。痛みは処方する痛み止めでおさえられることがほとんどです。
腫れや痛みの程度は、埋め込む本数、骨の状態、骨造成を同時に行ったかどうかで変わります。歯ぐきの切開が小さいほど腫れは出にくい傾向があります。また、手術した部位によっては、頬やあごの皮膚に青あざのような内出血が出ることがありますが、多くは1〜2週間で自然に消えていきます。
インプラント手術への不安も、遠慮なくご相談ください
手術の流れや術後の過ごし方、お仕事への影響など、気になることはカウンセリングで丁寧にご説明します。
WEB予約はこちら / お電話 027-393-6173(10:00〜19:00・火曜休診)
手術当日〜1週間の過ごし方
術後の経過を良くするために大切なのは、傷口に強い刺激を与えないことと、血の巡りを急に良くしすぎないことです。次の点に気をつけてください。
- 食事:麻酔が切れてから、手術していない側でかんでください。当日〜数日は、おかゆ・スープ・豆腐などやわらかく刺激の少ないものがおすすめです。
- うがい:当日は強いうがいを控えてください。傷口をふさぐ血のかたまりが取れると、治りが遅くなります。
- 飲酒・運動・入浴:当日は飲酒、激しい運動、長時間の入浴を避けてください。血の巡りが良くなると、出血や腫れが強くなることがあります。シャワー程度であれば問題ありません。
- 喫煙:喫煙は傷の治りを遅らせ、インプラントと骨の結合にも影響します。少なくとも術後しばらくは控えてください。
- 冷やし方:腫れが気になるときは、濡らしたタオルなどで軽く冷やす程度にしてください。冷やしすぎは治りを遅らせることがあります。
- 歯みがき:手術した部分は歯ブラシを当てずに、それ以外の歯はいつもどおり磨いてください。
- お薬:処方したお薬は、指示どおりに最後まで飲んでください。
手術後は、傷口の確認や消毒、抜糸のために通院していただきます。抜糸は一般的に手術の1〜2週間後に行います。
仕事や予定はどうする?|デスクワークなら翌日から可能な方が多い
デスクワークであれば、手術の翌日から普段どおりお仕事をされる方が多いです。とはいえ、腫れのピークが2〜3日目に来ることを考えると、大切な予定は手術の直後に入れないほうが安心です。
力仕事や激しい運動をされる方、骨造成を同時に行う方、複数本を一度に埋め込む方は、2〜3日ほど余裕をもった予定を組むことをおすすめします。人前で話すお仕事や会食の予定がある方は、腫れや内出血が出る可能性も考えて手術日を決めましょう。手術日は、こうしたご予定を伺ったうえで一緒に決めていきます。
こんなときは早めにご連絡ください
術後の痛みや腫れは少しずつ引いていくのが通常の経過です。次のような場合は、予約日を待たずにご連絡ください。
- ガーゼを30分ほどかんでも出血が止まらない
- 腫れや痛みが日ごとに強くなる、3〜4日たっても引く気配がない
- 熱が出る、傷口から膿が出る
- 唇やあごのしびれが、麻酔が切れたあとも続いている
当院が手術の負担を抑えるために行っていること
当院では、手術中・術後の負担を少しでも小さくするために、手術前の診断と手術の精度を大切にしています。
CTによる診断:歯科用CTでお口の中を3Dで確認し、骨の質・厚み・高さ、神経や血管の位置を把握したうえで手術の計画を立てます。
サージカルガイド:CTのデータから作るマウスピース型の「手術用の定規」です。計画どおりの位置・角度・深さに埋め込みやすくなり、切開を必要最小限にして手術を進められます。詳しくはサージカルガイドを使う理由の記事でご紹介しています。
口腔外科出身の院長が担当:院長は大学病院と総合病院の歯科口腔外科で研鑽を積んでおり、診断から手術まで一貫して担当します。骨が足りない場合の骨造成(GBR・サイナスリフト・ソケットリフトなど)にも院内で対応しています。骨が足りないと言われた方は骨が足りない・他院で断られた方向けの記事もご覧ください。
不安が強い方へ:治療への不安が強い方には、笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)を併用できるか事前にご相談いただけます。インプラントなど自費診療に併用する場合の笑気麻酔の費用は約5,500円/時間(税込)です。
インプラント治療の費用・期間・リスク
費用:当院のインプラントは、1本あたりの基本料金が合計363,000円(税込)です(診断料・インプラント本体・アバットメント・上部構造の合計)。サージカルガイドを使う場合は38,500円(税込)、骨造成などが必要な場合は別途費用がかかります。自由診療のため健康保険は適用されません。内訳は料金表のページ、医療費控除を含めた費用の考え方はインプラントの費用・流れ・リスクの記事をご覧ください。
治療期間・回数:治療期間の目安は3〜6ヶ月程度です。インプラントが骨と結合するまで、上顎で約5ヶ月、下顎で約3ヶ月ほど待ちます。検査・手術・抜糸・型取り・装着と複数回の通院が必要で、骨造成を併用する場合はさらに期間がかかります。
リスク・副作用:術後の腫れ・痛み・内出血、神経の損傷によるしびれ、上顎洞(鼻の横の空洞)への影響、インプラントが骨と結合しない場合があること、治療後のインプラント周囲炎などがあります。持病やお飲みのお薬によっては、治療を慎重に判断する必要があります。当院で自由診療によりお入れしたインプラントには10年間の無料保証があります(3ヶ月に1度の定期メンテナンスの継続が条件)。
よくあるご質問
インプラントの手術中は痛いですか?
手術中は局所麻酔が効いているため、強い痛みを感じることはほとんどありません。押される感覚や振動は伝わるため、つらいときは手を挙げて合図していただければ、その都度対応します。
術後の腫れや痛みはどのくらい続きますか?
腫れや痛みのピークは手術後2〜3日で、通常は1〜2週間程度で落ち着いていきます。骨造成を同時に行った場合や埋め込む本数が多い場合は、腫れが出やすく長引くことがあります。
手術の翌日から仕事に行けますか?
デスクワークであれば、翌日から普段どおり過ごせる方が多いです。力仕事や激しい運動をされる方、骨造成を同時に行う方は、2〜3日ほど余裕をもった予定にしておくと安心です。
手術当日は何を食べればいいですか?
麻酔が切れてから、手術していない側でおかゆやスープ、豆腐などのやわらかく刺激の少ないものを召し上がってください。熱いもの、辛いもの、硬いものは数日間控えます。
歯科治療が怖いのですが、リラックスして手術を受ける方法はありますか?
治療への不安が強い方には、笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)を併用できるか事前にご相談いただけます。鼻から吸入して緊張をやわらげる方法で、意識はあり会話もできます。
監修:深澤 充(ふかざわ みつる)/高崎ハルナモ歯科 院長
九州歯科大学卒業。群馬大学医学部附属病院 歯科口腔外科、前橋赤十字病院 歯科口腔外科を経て現職。
所属:日本口腔外科学会/日本舌側矯正歯科学会/JIADS CLUB/GPO矯正/SAFEインプラント/日本小児矯正研究会
手術が不安な方こそ、まずは話を聞きにいらしてください
インプラント手術への不安の多くは、「何をされるのか分からない」ことから来ています。当日の流れや術後の過ごし方を事前に知っておくだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。手術を受けるかどうかは、説明を聞いて納得してから決めていただければ大丈夫です。
高崎ハルナモ歯科は群馬県高崎市箕郷町上芝のコープハルナモ内にあります。
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