YT臨床矯正セミナー基礎コースの第7回目に行ってきました。
- 2024年11月12日
- YT臨床矯正セミナー,学会・セミナー等
いつもお世話になっております。高崎ハルナモ歯科の深澤です。
10月9日は医院をお休みにさせて頂き、YT臨床矯正セミナー基礎コースの第7回目に行ってきました。1年間のコースなので全12回あり、今回が7回目で後半戦に突入しました。
今回のテーマは叢生についてでした。乱杭歯(ラングイバ)、八重歯(ヤエバ)、ガチャ歯などと呼ばれることが一般的かもしれません。叢生は反対咬合などと違い上下顎の位置関係はあまり問題にならず、上の歯の叢生は上の歯の位置異常だけが問題となります。位置異常は転位、捻転、軸傾斜、高位、低位、移転の6つに分類されます。これらの位置異常は歯を並べるスペース不足が原因で起こることが圧倒的に多いです。言い換えると、スペース不足をどのように改善していくかが、叢生の治療のポイントになります。
上下顎骨(上あごと下あごのことです)に問題があり、思春期前でしたら顎骨の成長発育に介入をしていき、歯がきれいに並べるスペースを作っていきます。思春期を過ぎてしまうと成長発育に介入はできないので、今あるスペースでどうするかを考えます。
限界はありますが歯列のアーチを広げることや、歯の隣接面を削る、抜歯をするなどの方法を行います。基本的には抜歯をするか否かを検証して、これらの方法を決めていきます。今回のセミナーではJarabak法での検証方法を学びました。今回は実習がなく座学が中心でしたので、非抜歯でのスペース改善方法を多く学びました。
叢生は日本人の不正咬合の大半を占めています。適用範囲の広い治療技術ですのでしっかりと復習をして、自家薬籠中の物にしていきたいと思います。
あと半年ほど第2水曜日はお休みが続きご迷惑をお掛けしてしまいますが、何卒ご容赦をお願い致します。