なぜ歯科医師を目指したのですか?
私は、仕事とは世の中の人々とのつながりだと考えています。自身の進路を考える中で、「社会とどう関わりたいか、何をすべきか」を深く自問しました。その中で、人の健康に貢献できる医療という分野が、人や社会に役立てる仕事だと感じたのが、この道を選んだ大きなきっかけです。
歯科医師になって良かったことは?
歯科医師の仕事の最大の魅力は、自らが学んだことや練習した成果が、そのまま患者さんの治療結果に直結することだと感じています。もちろん、学ぶべきことは膨大ですが、努力を続ければ知識も技術も着実に向上していきます。自分の成長が、患者さんの幸せにつながるのを日々実感できる。それが、どんなに大変でもこの仕事を選んで良かったと思える一番の理由です。
普段の治療で心がけていることは?
心臓血管外科医の天野篤先生が、あるドキュメンタリー番組で「(手術は)早い、安い、うまい に越したことはない」とおっしゃっていました。先生曰く、「早い」は迅速な対応や処置時間の短縮、「安い」は患者さんの負担軽減や無駄の排除、「うまい」は高いスキルや美しい仕上がりを意味するそうです。心臓外科ほどではないにしても、歯科治療のほとんどは外科処置に分類されます。私も常にこの言葉を意識して診療にあたっています。
国家試験合格後も勉強を続ける理由とは?
医療の世界では、常に新しい考え方や治療法が生まれてきますし、臨床経験を通して初めて理解できることも数多くあります。大学で学ぶことや国家試験で問われる内容は、あくまで自己学習を続けていくための基礎知識に過ぎません。さらに言えば、学生時代に学んだことが、今では否定されているケースもあります。だからこそ、常に知識と技術をアップデートし続けなければ、現在の臨床水準から取り残されてしまいます。
なぜ月に数回、休診にして勉強に行くのですか。
患者さんには土日を休診にしてしまい、ご迷惑をおかけしています。しかし、一人で診療していると、どうしても考えが独りよがりになりがちです。日本トップレベルの先生方から直接教わったり、その臨床への姿勢を間近で見せていただくことで、常に高い目標を設定し続けることができるのです。